アイ・ホーム家づくりブログ 我が輩はごい犬ばん

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スポットライト

 少し日の落ちるのが早くなった。片付けを終って展示場から帰宅すると道が敷地に向って降りている。家の明かりが小さく点って車のライトも上から下へなめるように移動する。
 停車した先に、先日来、耕耘し種蒔きをした畑の畝が真直に伸びている。
「あッ」
 そこには車のライトを浴びて小さな大根の芽が一列縦隊に手前から奥まで並んでいる。播種して4日目なのに、朝には気付かなかった大根の芽。元気に一列縦隊に顔を出していた。

 「気付き」という言葉がある。気付かなかったことに「気付く」とそれまで見えていた事が、「見れども見えず」で、ただ見えていただけであったことになる。「物事の本質」がひょっこりと見えて来る事が「気付き」である。

 平家(平屋)が人気である。「家」と「屋」の違いがあって、アイ・ホームでは不動産でよく表記される「平家」を使用している。ところで、この平家人気の源泉は年配になっても利用しやすいとこにある。

一階に寝室のあるプラン

 それならば、費用の多寡を別とすれば、一階に寝室のあるプランはどうだろうか。
 子供部屋が二階にあると、夫婦寝室との距離感からしてプライバシーが保て、子供たちが長じて里帰りなどしても、二階で気兼ねなくゆっくりできるというもの。
 二階との距離感が大きいとのことであれば、子供部屋の下を中二階の利用とすれば居間から子供部屋までの距離も縮まり平家にはない適度な距離感が保てることになる。

 福祉国家として有名なフィンランドやノルウェイでは、聞くところでは、一階に夫婦寝室のあるプランでなければだめだとのことである。

 なぜ平家が今人気なのか、二階建てとの違いはどこにあるのかということを考えれば「寝室」が一階にある時、二階建ての不都合が解消されて、二階建てのメリットも見えて来るようだ。
 「一階に寝室があれば」という気付きは、これからの住宅計画にも敷地利用の高度利用の関点からもお役に立てるニュースとも言えるのではないだろうか。

 この場合一階に寝室という場所にスポットライトを当ることで見えて来る事家づくりの本質に気付かされるようです。


マッハシステムの秋

 秋になると、夏の夕残りで日射の強い日は季節が逆に戻ったように暑い日があります。
 こんな日には、断熱性を高めた家では何も対策を取らずにいると、夏場よりかえって急激な室内の温度上昇を招きます。
 何故ならば太陽の入射角度が低くなって長い日足が室内に伸びて来ます。太陽熱が窓硝子を通して直接、室内の床を照らし太陽熱による温度上昇が起きるのです。
 太陽光は1㎡当り直角に浴びると1kwの熱量をもっています。その熱エネルギーを防がないと5㎡だと5kwものエアコンを運転していることになります。真夏には太陽は家の真上を通過するので家が真南に向いていれば室内への日射の侵入はありません。東西は別ですが、そのような訳で太陽熱のコントロールが暑さ対策の決め手です。
 家の断熱性能を高めたことで、自然の太陽エネルギーを利用すれば暖房は冬でも不要になる時間帯が生れます。その分秋口で外気温が高い日に太陽熱の入射が行われると、室内が太陽の熱エネルギーを吸収して暑く感じられることになります。

 よって、いくつかの対策を行うことで省エネルギーで快適な暮しが可能となります。

①   東西の窓は太陽光の侵入を避けて

◎午前中は東は開けず、シャッター、カーテン、ブラインドを閉めておく。西は開けても良い。

◎午後は西は開けずシャッター、カーテン、ブラインドを閉めておく。東は開けておく。

②  南側の窓は窓の下の方から太陽光が侵入することになるので簾(すだれ)やカーテン、ブラインドで日射を遮ることが有効です。

 

「マッハシステムの家は省エネな暮し方がセット」

 一般的に、冷暖房設備は、寒かったり暑かったりを解消するアクティブな機器の事です。

 マッハシステムの冷暖房は高断熱な住まいづくりベースで、これがないと効果は出せません。加えて「省エネな暮し方」具体的な日射遮閉と日射利用をセットで運用しなければなりません。だから上記のような工夫がいるのです。

 

マッハシステムの秋は?

 考えようでは、エアコンを切って、換気も切って、窓を開けて暮らす、一般的な暮し方でも暑さ寒さが障害にならない秋であればそれもOKということです。
 但し、マッハシステムの埃の極めて少ない生活観や、快適温湿度の空気感をギセイにしなければなりません。

 そのような訳で、やっぱり上手にマッハシステムは使い切る方が良いと思います。願わくば、省エネな暮し方とセットで運用してもらうことで、マッハシステムで暮らす「達人」になってほしいものです。


生活実感の変化

夏は高原のリゾート

 豊かな暮らしの実現は昔も今も変わらぬ人類の願いです。平安の時代、夏に氷を食べることは最高の贅沢だったようです。

 交通の便が良くなった今日。夏には軽井沢のような避暑地に直接出向き涼しい暮らしを満喫するのが贅沢な暮し方となりました。

 先日知り合いの方が夏の蒸し暑さを逃れて10日間程旅行に行かれたとのこと。ようやく帰宅されて見ると、室内は湿式サウナ状態。お布団や大好きな皮製品の全てが黴(カビ)だらけだったとのことで、もう住めない程とこぼしておられました。

 同じような事例になりますが、マッハシステムで新築されたお客様で、夏の避暑地にお出かけになったご夫婦が、4、5日家を空けられ帰宅された時のお話です。夏の暑い夜中(10時頃)家に帰宅された折、ようやくたどり着かれ家のドアを開けられた瞬間、室内から流れ出た「高原のリゾート」のような空気感。自分の家の方がずっと快適だとすぐにわかったとのこと。

 マッハシステムの家では、夏は毎日高原のリゾートで暮らすことになるということです。

「お父さん、これから夏は家が一番涼しく快適ということね」

「ウンダ、ウンダ」

 何が贅沢かという基準が変わる

 ハリウッドスターが受賞式にプリウスで乗り付けるニュースが放映された事がありましたが、燃費性能の良い車に乗ることがカッコ良いことになったということです。我が家は「マッハシステムです」とハリウッドのスターに言ってもらえる日がその内来るかも知れません。

 


ビリバンバン ビリビリバンバン

ビリバンバン

ビリビリバンバン

 「この会社大丈夫か!」

  ワン・ワン・ワン・ウオー (ソフトバンクより引用)

 皆様に謹んで、ご報告申し上げます。

「三度目の正直」ならず、又もGデザイン賞、2次選考が不通過となりました。

 私共アイ・ホームでは、これに懲りることなく、来年も挑戦して参ります。

もうテーマは決まっています。

「杉育道の家」

宮崎県産杉の魅力を最大限に活かし、子育てを楽しみ、老後を楽しめる家をテーマに、マッハシステムを組み込んでみたいと考えています。

温暖な宮崎で、創エネと省エネを組み込んだ、まったく新しい試みも取り入れてみたいと考えています。


アッパレ宮崎の続編

アッパレ宮崎では、時間が短すぎて、十分な説明が出来ませんでしたので少しご案内致します。

 エアコンの負荷を減らす工夫

エネルギー消費を削減する為のポイントはいくつか考えられます。

①   家の断熱性能をアップする。

②   家の気密性を高める。

③   窓からの日射の影響を防ぐ又は取り入れる。

④   熱変換効率の良いエアコンを用いる。

⑤  第一種熱交換換気扇を用いる。

大まかに①~⑤の方法が考えられます。
 地中熱利用が話題に取り上げられていましたが、これは⑤の熱交換換気扇を用いることで、より確実な空気の温度制御が可能となります。
 例えば冬場外気温0℃で室温20℃の場合、熱交換器によって外気は18℃(計算上90%)で室内に取り込むことが可能です。但し建物の熱は、窓や床・壁・天井及び換気によって、常に失われていますので熱交換器を通して取り入れた外気だけでは、室内を快適温度に守ことは不可能です。そこで失われた熱を補う程度の暖房も少し必要となるのです。
 例え、地中熱利用の為、地中に空気チューブを通しても冬場に0℃が20℃まで温まる事はありません。
 尚、夏場、外気を取り込み地中熱で冷却するとチューブ内に結露が発生します。そのまま冷やされた空気を室内に取り込んだら、湿度の上昇を招き、カビの発生が心配です。
 現実に地中熱利用に取り組まれた工務店さんの最大の悩みと言えるようです。

 マッハシステムは次世代の工法

 これまで、冬暖かく、夏涼しく暮らしたいという願いは、定温動物である人類の常なる願いでもありました。
 日本人の竪穴式住居では、半地下式の住居で、地表面から50~100センチメートル程度掘り下げた床の上に屋根掛けをした建物でしたが、ある意味地中熱を利用した建物とも言えましょう。
 但し、この時、屋根は通気性のある茅葺きや萱葺きでしたので、湿度は外に排出されていたようです。
 マッハシステムでは住宅という建物全体を熱を蓄熱する蓄熱体として利用することで、夏は蓄冷。冬は蓄暖に活用します。
 ですから、急激な外気の温度変化に対応して、おだやかな室内の温度変化をもたらしているのです。
 なにしろ、40坪程度の2階建て住宅の質量は40tと言われます。40tが理想の温度内に温められ、冷やされておれば、室内の空気は、夏は涼しく、冬は温かくなって快適な住空間も創出できることになります。
 この時、換気による熱ロスを防ぐ工夫が第一種熱交換気による90%の熱回収能力が室内の温熱間環の省エネに大きく貢献することになるのです。

90%~80%の熱回収

 地中熱利用の為の大規模な鋼管工事など必要ではなく、第一種熱交換器の設置で、より高効率な熱コントロールが可能であるということです。
 アッパレ宮崎の中で、この説明があると番組が成立しない恐れもあったということで、この部分はカットとなったのではないでしょうか。


7月のエアコンの電気代 5万円

 先頃、東京渋谷のTBS住宅展示場に行って来ました。

 日本国内最高峰のモデルハウス群。

東京の青山という土地柄、さすがと言うべきか、各社1棟2億円~3億円のモデルハウスばかり。中には5階建てというものも展示されており、1階は趣味のお店、2階は賃貸、3階が両親、4・5階は若いご夫婦の住まいという設定。

 同行の社員が、某メーカーのモデルハウスで使用されるエアコンの電気代を質問したところ、真面目な青年がわざわざ帰り仕度の我々の所まで駆け付けて教えて下さったのが「1ヶ月の冷房代が5万円」ということでした。

 要するに、かくも大規模な家ともなれば「5万円ぐらいの冷房費」あたり前といえばそのとおりなのですが、故里宮崎では考えも及ばぬことでした。

         これからの住まいの価値

 「いつかはクラウン」という流行語がありましたが、この頃では「おじさん達の車」のイメージを変えねばならないということで、まず燃費の改善で、ハイブリッドに変更。次いで、イメージ一新とのことでピンクの車体も登場するとのこと。

 住まいも「いつかはクラウン」的な発想があることは事実ですが、住まいの「燃費表示」を行なっているのは、ドイツです。

日本と同じ資源に恵まれないドイツでは省エネルギーに熱心で、住宅の燃費表示を義務付けるようになったとのこと。

これからの住まいの価値は、こうしたエネルギー消費面で優れた住まいづくりを評価するものに移行してゆくものと思われます。

           ガマンする省エネではなく

 「ヘムズ」とか「スマートハウス」で注目されたことは省エネである以上に省マネーでした。

現在、私達アイ・ホームが測定公表している「介護支援モデルハウス」では2月1日から8月1日までの6ヶ月間で、1日24時間、65坪の住空間の温熱環境を快適な温湿度にコントロールした時のエアコンのエネルギーコストが、9,115円となっています。

8月以降も測定中ですが、1年間で18,000円程度のエネルギーコストで、1月平均1,500円程度となります。

このくらいであればガマンして暮した省エネと比べても、もっと省エネだと思うのですが、いかがでしょうか。


グッドデザイン賞

グッドデザイン賞

 今年もグッドデザイン賞の2次審査がやって来ました。

先日東京へ、大きなパネルと資料をかかえて行って参りました。

炎天の東京を、ひたすら我慢で歩きに歩き、迷いに迷いして会場に到着。

広い会場の中で1㎡程度の展示ブースがあり、周りに見習って、パネルを設置し、資料を机上に置いた。ぐるりと見渡して、なんとなく見劣りしていない、否、少し見優りさえ感じたので、今回は行けるかも知れないと思えました。なによりも今回はテーマが「介護支援モデルハウス」ということで、時代のニーズを正面から取り上げたことで、主張が鮮明となった~ということなど、お後がよろしいようで・・・。なにはともあれ、発表が待ち遠しいところです。

それにしても、お上りさんは大変でした。展示のために運んだ資材で、不用となったダンボール箱は持ち帰らねばならない。更に、空港で一時アイパッドが行方不明となり、大捜索。平凡な人生よりも、ドラマチックに生きたいと願う私には、今回の旅も十分にドラマチックに盛り上げて、なんとかかんとか、宮崎に帰って来ました。

やっぱり宮崎が一番です。


これからの家づくり

これからの家づくり

 

   猛暑なのに

今、家づくりを検討中の皆様、どのような家づくりを希望されていますか。

ポイントは、デザインですか。使い勝手でしょうか。ステイタスでしょうか。

「マッハシステムの家」のモデル展示をして、展示場での待機の時を過ごすうちに、私の30年以上もの家づくり人生を通じて、これこそが次世代の住まいだとの思いが強くなりました。

猛暑なのに、そこは高原のリゾートと言っても良い快適さを実現しています。

それは生活感の違いです。

   生活感の違い

先日、某所に、素晴らしい豪邸が出来たとのことで、そっと見学に出かけました。

広い敷地に、大きな平家がありました。

ぐるりと敷地を一周した時、目に入ったのは、西側に並べられた、たくさんの室外機。エアコンやエコキュートの室外機がずらりと

並べられていました。

外観のデザインでは、西側を犠牲にして、揃えられたようです。

東と南面のデザインはバッチリでした。

しかし、マッハシステムの家では、通常、エアコンは1台、多くても2台までが普通です。

それは全館空調なので、そうなると言えばその通りなのですが、エアコンのパワーも4~5kwと、小型で済んでしまいます。

しかも、室内にエアコンは露出していませんので、スッキリとした内観となります。むろん、外観上もエアコンの室外機は、1台となれば、ズラリと並んだ様子と一変した印象となるのです。

    気付きという価値観の変化

コペルニクス的価値観の大転回。

地球が太陽のまわりを回っていることをコペルニクスが発見したことにちなんで、「コペルニクス的大転回」という言い方があります。

これまでにない住まいの価値観は、「快適すぎる温度、湿度環境の実現」ということになります。

しかも、マッハシステムは、驚く程の省エネ実測値で、経済性に優れた工法です。

これからの住まいの常識を形にしたものと言えましょう。

常識が変われば、それまでの価値観は受け入れがたい非常識ということになってしまいます。

もうこれからは絶対的にマッハシステムが家づくりの常識となるのです。

言い過ぎかも知れませんが、夏は高原のリゾート。冬は常夏のハワイ。

先ずは実体験で、ご確認下さい。


戸建とマンションの経済的価値の比較

<マンションにかかる諸経費・毎月の費用>

 ・入居一時金として 約30万~40万の費用がいる。

 ・共益費   12,000円~20,000円

・修繕積立金 4,000円~6,000円

・駐車場   6,000円~(1台)

 共益費・修繕積立金・駐車場を35年払い続けたとすると…

  約28,500円×12カ月×35年=11,970,000円 の支払となります。(A)

尚50年では…

 約28,500円×12カ月×50年=17,100,000円 の支払となります。(B)

 さらにマンションは10~15年ごとに大規模修繕と言った名目でマンション全体の補修を行います。大規模修繕にかかる費用は世帯ごとに積み立てた修繕費ではまかなえず、さりとて、追加して予定外の出費を避けるため、修繕費の不足分を分割払いとして工事完了後、積立金を約3,000円~5,000円値上げすることが当たり前の様です。20年後には水まわりなどにも更に修繕が必要になり、追加的に費用がかかってきます。

 

<太陽光の設置>

 戸建であれば太陽光の設置ができます。これはこれまでにない発想ですが、昨今の情勢で非常時の備えにもなり、収入源としても見込める太陽光を検討してみると以下のような事も考えられるようです。

例えば…10KWの太陽光を設置した場合毎月約50,000円の売電を行います。

これは今後毎月不要な費用がかかるマンションと比べ太陽光の設置で、毎月ご自身に入るプラスの収入が生れることになります。10KWを越えると、九州電力との20年買取り制度により20年間で以下の様な売電収入が入金となります。

 毎月の売電 50,000円/月×12カ月×20年=12,000,000円(C)

 

<将来性>

 将来、マンションは建替決議があり建て替えとなることもあります。建て替えをしない場合であっても残った土地を各世帯で分けた資産しか残りません。尚、転売されたマンションは、賃貸となり入居者の建替反対等で建替が難しくなります。所有者の死亡等でも権利者が相続人多数となり建替そのものが困難になりがちです。戸建では権利関係もシンプルで安心です。又、戸建であれば不必要な費用に悩まされず、太陽光によってプラスの資金を生み出す資産活用の道もあるということです。将来的には、戸建の住まいが長期優良住宅であればお子様にも残していける資産になることでしょう。

  経済的なデメリットとして(A)(B)(C)を合算して考えてみると…

 

(A)   C)の場合

  (A)+(C)= 11,970,000円 + 12,000,000円=  23,970,000円          

 

 (B)   C)の場合

  (B)+(C)= 17,100,000円 + 12,000,000円= 29,100,000


夏を快適に過ごす工夫

1、   日差し対策

 日射量と気温は正比例します。ただし雲の影響もあり、春と秋では春の方が温かくなっています。

夏場には南側の窓から輻射熱が入ります。太陽は夏場、家の真上を通過するので、日中は窓から日差しが入ることはない。その代わり、南側に掃き出しの広い窓が多いので、そこから遠赤外線による熱線が入って来る。これを遮るには、ブラインドや簾(すだれ)が有効だ。
 東と西の窓はシャッターを閉める。

夏の直射日光に勝てるエアコンは存在しないと考えた方が良い。

だから陽が東から西へ移動すれば、そのことを考慮して、午前中は東、午後は西陽に備えてシャッターを閉めた方が涼しく暮らせる。

 

 2、   湿度対策

 日本の夏は温度も高いが湿度も高い。この湿度を下げることで夏も快適となる。

室内環境を定量的に「カラリ」と維持するには除湿するしかない。今のところ機械的な除湿ではデシカント方式(湿気を吸着させた物質を加熱して水分を室内から外部に出すやり方)か、ヒートポンプ方式で、加圧ポンプを用いる方式の2つがある。

デシカント方式はヒートポンプ方式よりもエネルギーコストがかかるが、一般的に50%程度の比較的低めの湿度コントロールが容易である。

ヒートポンプ方式ではエネルギーコストは少ないが湿度が60%程度になる。

エアコンの機能切り替えによって除湿と冷房を使い分けて省エネか、除湿能力を選択するか考えて使用しなければならない。

 

 3、   通風

  外気の湿度が60%以上の場合、気温が24℃以下であれば、通風でも涼感は得られる。ただし室内に湿気を高めるような低温スポットがあると、結露が心配です。

 一般的に湿度にバラつきのある梅雨時は通風しない方が家のためにも安心である。除湿機で好みの湿度にコントロールすれば、気温は雨雲のため陽光がさえぎられて低めで心地好い。

 夏場でも晴天が続いて、湿度が低ければ、通風は有効である。できれば50%以下が良い。


宮崎ホットタイム

このタイトルを知っている方はラジオを良く聞かれているということでしょう。もう7~8年程も前になるのでしょうか、この番組の誕生に係わった方は元MRTの石井伸雄氏、ピースプランニングの西山正浩氏両名である。

 或日、2人が来社されて「何か世の中が明るくなるような番組を作りたい」とのことであった。

 当時も、今も暗い話や危機をあおる話がどうしても人々の耳目を集める傾向にある。ラジオには世に呼びかける力があり、この力を働かせたいとの思いで番組に何か良いタイトル名を付けたいとのことであった。お2人の笑顔が今懐かしく思い出されます。

 私は「宮崎ホットタイム」は如何かと提案した。ホットは、「ほっと」と「Hot」の洒落で軽いノリもあって、聞いた人もこの洒落にすぐ気付かれるだろうと思った。
 そのようなご縁で、番組誕生以来、広告スポンサーとして応援していたのですが、この度「介護」をテーマにした新番組をスタートさせたいとの話があり、こちらの応援に切り代えさせていただきました。

 「無常迅速」とは正法眼蔵随聞記にある、歳月は人を待たずという言葉で、今日、車の中で「宮崎ホットタイム」を耳にして、こうした一連のことに思いが広がっていったことでした。

 番組の起案者の中で、そうして相談にあずかった私を含めて最も若かったはずの西山氏はご病気で数年前に他界されております。

 こうして「宮崎ホットタイム」のタイトル名を耳にする時、感慨無量の思いが湧き起こり、次は「お前の番だよ」と言われているような気がしてなりません。それでも「宮崎ホットタイム」この番組が続いているうちは故里宮崎はまだまだ大丈夫かな…と思います。


基礎断熱と床下断熱について

a 床断熱と基礎断熱はどちらが良いか

(1)床断熱とは・・・

建物の一階床下の全面に断熱材を取付けて外部の温度(熱気、冷気)の影響を受けないようにする工法で日本の住宅の大部分は床断熱です。
床下の風通しを良くするために床下換気口や基礎通気スペーサーを設置します。

(2)床断熱の欠点

  1. 断熱材が自重で下がり、床材と断熱材の間に隙間が生じ、そこに床下から冷気が侵入し、床材が冷やされ、結露やカビが発生する。
  2. 台風や風雨の強い日には床下換気口や基礎スペーサーから雨水が吹き込まれて水溜りとなり、床下の湿度が建物に悪い影響を与える。
  3. 床下に虫やホコリが風入する。
  4. 気密性能は漏気が多い程下がり、熱損失によるエネルギーロスが生じる。
    ◎床から貫通する給配水管の部分。
    ◎床下点検口の気密処理の品質
  5. 地下水位が高い場合床下のコンクリートが冷やされ、外気温が高く、高湿度の時に結露により水溜りができる。

(3)床断熱の利点

  1. 施工費、手間費が縮小できる。

(4)基礎断熱とは・・・

床下に断熱材を施工せず、建物の外周に面した基礎立上がりに板状の断熱材、又は発泡性のウレタン吹付断熱材を施工し、床下に換気口が無く密閉されるので外気の風雨や湿度の影響を受けない。室内の環境の影響を受ける。

(5)基礎断熱のデメリット

  1. 室内と床下の空気が循環する為冷暖房をする気積(容積)が増え、光熱費が多くなる。
  2. 基礎コンクリートの湿気が1~2年は放散するので対策が必要となる。

(6)基礎断熱のメリット

  1. 外周壁と基礎部分の気密化は、基礎気密パッキンで容易に出来る。断熱と気密の性能を安定的に確保しやすい。
  2. 床下換気が無いので、外からの湿気や水を取り込まず、床下結露や、木材腐朽の防止に効果がある。
  3. 床下を収納庫などに利用できる。

アイ・ホームの基礎工事とマッハシステムについて

アイ・ホームの基礎工事は基礎断熱
アイ・ホームでは近年、基礎断熱を標準にしております。

デメリット解消の為の工法を採用しておりますのでご案内致します。

  1. 基礎コンクリートの湿気対策
    1. 標準仕様として、床下に除湿器を2~3台設置して確実に基礎の湿気を除去します。(1年半程度稼働させる。)
    2. マッハシステム工法の場合、床下にDCファンを用いて大風量の送風を行っております。床下からの排気は熱交換気を用いて室外へ出しています。よって湿気を排除しています。
  2. 冷暖房の為の気積増大による、光熱費アップに対しては、マッハシステムでは冬は暖気を床下に送風し床を温め、夏は冷気を送り、ひんやりとした床を創出します。

    天井裏、屋根裏とも言うがこちらにも冷風、温風を季節に応じて送風しており、外気や屋外からの輻射熱の影響をやわらげている。

  3. 床下ということもあり防蟻対策が問われますが、アイホームでは、コシイプレサービング社の白アリ20年保証を採用しており、安心安善な施工となっております。

介護モデルの絵画

介護モデルの絵画

 

アイ・ホームの介護支援モデルハウスに4枚の絵画がある。

玄関を入って右手、濃紺の山の絵が迎えてくれる。錦江湾を隔てて、桜島の上空に、太陽が地球の丸みをこえて、日没後の残光を中空に放つ時、白い噴煙が光を受けて耀く。桜島は自らの山容を夜の闇に浸潤されながら、視野に重たげな量感を見せている。広がる山裾には、点在する人家や店舗の灯火が鮮やかに浮び上がっている。正に、その時を描いた一枚といえる。

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下前原 稔さんの作品である。下前原さんの業歴については、後述させて戴くとして、作品の特徴に、大島紬を画布に用いることがあげられる。現在もお元気で、ご母堂が織り上げられた紬に描かれた絵画の数々、誰もが手がけることが出来ない世界を、親子して世に送り出している。因みに、下前原さんは当社でホームページの作成をお願いしているアイ・ホームの社員さんです。

次いで、和室。こちらには黒地に金色の絵の具で富士山が描かれている。日本人好みの配色は簡潔で心地好い。

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三枚目は2階のホール、花の絵である。タッチに勢いがあり、独特の世界を造り出している。花の持つ命が弾けるように咲き開いたといった様子で、下地の紺と金茶の大島紬が絶妙の装飾性を生みだしており、私の好きな作品である。

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以上が下前原氏の作品で、写真ではありますが、それぞれ何となくご理解戴ければと存じます。

更に、原田茂様の作品も一品、寄贈戴き、2階、階段ホールの大きな白壁を背景に展示させて戴きました。アクリル画の瑞々しい輝きが、白磁のような乾いた質感を見せ、背後の白漆喰に良くマッチしている。青と白が絵画全体を時間という大きな流れの中の水底の景観のように見せている。不思議な感覚を描いた作品と言えよう。

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◇下前原 稔

大島紬絵画 創始者

プロフィール

●1962年 宮崎県えびの市に生まれる

●1985年 大阪芸術大学 芸術学部

芸術計画学科卒業

研究室賞受賞 博物館学芸員資格

●日本イメージポスター展入賞

●芸術の森展 優秀賞

●自然と人とのふれあい展 毎日新聞社賞

●第2回みやざきTOYP大賞優秀賞

●ニューヨーク国際美術コンペティション受賞

●その他 多数受賞

●2000年 東京にて個展開催・英国大使来館

◇原田 茂

プロフィール

昭和11年(1936年)宮崎市に生まれる。宮崎大学芸術学部で出水勝利氏の指導を受け、卒業後県内の中学校(西都市立都於部中)、高校(本庄、泉ヶ丘、宮崎南)に勤務。昭和43年(1968年)から独立展に出品、昭和53年(1982年)に県美術展で文部大臣賞を受賞する。定年後、宮交カルチャーセンター講師を務める。身近なものにテーマを求め、独特のマティエールで現代社会を象徴的に表現しました。

画歴

●宮日美展 大賞

他 特選(宮日賞2回、知事賞1回)                        奨励賞 4回

●県美展 文部大臣賞                                  他 特選 1回                                準特選 2回

●独立展 奨励賞 2回

●西日本新人秀作展 入賞

●都城市美展 大賞 2回

●全国県美術選抜展 賞候補

●尾道を描くコンクール 入賞 3回

独立美術協会準会員 宮日美展無鑑査


鹿児島に越境して

末吉町にて展示会を開催

 アイ・ホームの完成邸展示会を先々週、末吉町にて行いました。

 先ず驚いたことは、ヤマサハウスの工事現場がすぐ近くにあったこと。次いで一見してそれと判るシンケンさんの建物が三棟程並んで建っていたこと。

 どちらも、鹿児島県を代表する会社で良い家を造られています。

このようなライバルと本当に中身のある競争をしたいものだと思いました。

 さっそく敵情視察。

 外観と庭の提案に特徴のあるS社。完成後8~10年程度。建物の見えがかりに板材(杉)を用いて、オイルステンで着色してある。

その板材がそろそろ変色、腐朽しはじめていた。本物の味わいで良い風情ではあるが、軒先の部分などは後日雨漏りの原因にもなるので、アイ・ホームではコシイの注入木材で防腐・防蟻処理を行った杉の厚板材の上から、更に無機質の石こうボードを重ね貼りして仕上げています。

 長期優良住宅は、お手入れをしなければなりませんが、100年程度は利用できる家づくりを標準とする以上、アイ・ホームの行っている、こうした重ね貼りは必要なのではないでしょうか。

 要はアイ・ホームの場合、二重貼りでしかも、腐らないボードの下地は、防腐・防蟻処理された杉の厚板ということです。

 さて、アイ・ホームではマッハシステムという、空気環境設計を行っております。この工法であれば、桜島の降灰、更には、この頃有名なPM2.5の除去も可能であるということをお知らせしたく加筆させて戴きます。

              交換目安     価格

・給気清浄フィルター     2年     @3,360円

・中性能フィルター      2年     @4,935円

【17種類のアレル物質(花粉、ダニの死がい・フン、など)除去】

・高性能フィルター      2年     @7,140円

【 粒径2.5μm以上85%除去 】

・NOXフィルター     6ヶ月     @11,025円

【 1PASS除去50%以上】

 鹿児島のような降灰のある地域ではきっと、ヒットする工法だと思っていますので、その内、第2弾の展示会を行ないたいものです。


白アリの音は波の音

                                                 白アリの音は波の音

 

材木店を営んでいた家には積み重なるように木の皮や屑があり白アリの絶好の住み処だった。

 事務所に白アリが付いたとのことで建て替えることとなった。人気のいない事務所で、子供だった私は独りカルタで遊んでいると、この丈夫な建物を食ってしまう白アリを見たくなった。小学2年生の頃だった。

 白アリは家白アリと大和白アリが有名だ。大和白アリは朽ち木が好きで、被害は発生してもそれ程大きくはならない。

 やっかいなのは家白アリで、乾いた木でも給水源があると水を運んで木部を濡らして加害する。活動も活発で一度取り付かれると、建物に甚大な被害を及ぼす。温暖化で、それまで見られなかった北国にまで活動領域は拡大している。

 鹿児島県・宮崎県は取り分け被害の多い地域となっている。

 その時、見えない敵を探るために、ふと床に耳を押し当ててみた。すると人気のない事務所の床下から聞こえて来たのは寄せては返す波の音だった。ザー、ザーという音がまるで海の波が砂浜に寄せるように聞こえて来る。

 昔潜水艦(Uボート)と駆逐艦の一騎打ちが「眼下の敵」というタイトルであった。正に白アリは波の音を立てながら、建物を食害していた。今日では白アリ発見のため、専用の聴き取りマイクがあるとのこと。

 白アリが大群で活動するとき、一定のリズムがある。聞いているとザー、ザーという波の音に思える。その音はどこか懐かしい響きをもっており、1/fのゆらぎが感じられる。

懐かしがっておられない一大事なのですが、氷河期から生きのびた生命力は強力な破壊力を持っている。白アリは家造りの立場からは決して見逃せない「眼下の敵」に違いなく、しっかりと対策が必要です。

 ある基礎パッキンの会社が白アリ10年保証のキャンペーンで販路を広げてきたのですが、白アリの習性を知らずに安易な施工が行われた為に、大きな保証を求められて困り、詳しい標準的施工方法を図解して各社に配布したことはついこの頃のことです。

 「負けに不思議の負け無し」は野球の野村監督の言。

 白アリ様が勝利の時、現場を見させて戴くと、わずかの隙を見のがさず一族の勝利を導く努力には驚嘆します。

 庭に置かれたダンボールの箱が雨で濡れ、朽ちかけていれば、早速これに取り付き、そこから蟻道を造って家に近づき入り込みます。

 だから、しっかり防蟻処理をしなければなりません。

 最後になりましたが、コシイの白アリ20年保証をお勧めします。こちらは、ネットで調べてみて下さい。納得されることでしょう。

アイ・ホームでは白アリ20年保証を実施しております。どうぞご安心ください。


見えない時間や空間の設計

見えない時間や空間の設計

一般的に私達が建物を設計する時、いわゆる合理的な使い勝手、見た目のデザインを中心に行うことが多い。

①エレベーターの速度は?

住宅用エレベーターの移動速度はゆっくりである。体の不自由な方を対象に設計されており、扉の開閉も安全上、確実な人の位置でないかぎり、動かないようになっている。

先日、三上克俊先生が来社された折に、エレベーターの速度は、以前は「介助者が車イスの方をエレベーターに導き、ボタンを押した後、2階へ階段で移動すると、ちゃんと車イスの方を出迎えられるような時間速度にしてあった。」とのこと。お世話がどうすれば出来るかとの観点がそこにはある。

今は3人乗りのエレベーターもあり、佐土原の介護モデルハウスはこの3人乗りですので、介助者が同乗することも可能なタイプとなっております。それでも複数の介助が必要な方には、今でも役に立つ配慮だと思われました。

考えようでは介助される人、する人に至便なエレベーターの移動速度があったということです。※エレベーターのメンテナンス料 3750円/月

 

②背もたれと壁の空間の意味

ユニットバスにベンチのあるタイプのお風呂があります。このベンチに背もたれが付いているタイプと、付いていないタイプがあります。

何より狭いユニットバスです。少しでもスペースが欲しいのですが、どうして背もたれが付いているのか。それは、背もたれとの壁の間に隙間があるので、背中を洗ったり、お湯を流してあげることが出来るための空間です。この事を教えて戴いたのは、ご家族でお世話をされていた方でした。その方は、自らそのベンチに腰かけられて、背もたれの意味を語られたのでした。

 

私達は、住宅設備機器の採用に当たって、デザインや使い勝手を考慮して選定しているつもりですが、こうした隠れた「空間」の意味まで思慮してアドバイスをしなければと反省した次第です。

 

③ベンチで体を洗ったら浴槽が汚れる

ベンチが浴槽の脇にあるので、洗い流した水が、浴槽に入るのが心配されます。その時は先に洗い流して、浴槽にはその後お湯を張ったら良いのです。

介護には手順があるのです。

この時、浴室は、他の室内との温度差の無い空間であることが前提となります。

今回採用のユニットバスには、専用の暖房装置があり、入浴中、入浴前で室内を加温する温度に差が付けられており、健康上の配慮もなされているようです。


体感時間

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「病は気から」という事で、「病」と「気」がくっついて「病気」という言葉になったようだが、仕事柄、健康に及ぼす「家」の影響を考えると、「病は家から」という考え方も外れてはいないようです。

 

先日の新聞紙上に、入浴中での人の死亡が、日本で1年間17,000人というデータを見ると、納得される方も多いと思いますが、住環境が大きく人の一生を左右するとしたら責任は重大です。

 

色彩の違いですら、体感温度は3℃程差があるとのこと。暖色系の内装と寒色系の内装との差となる。更に驚くのは、「体感時間」と名付ければ良いのかもしれないのですが、赤い部屋と青い部屋の中で感じる時間の長さにまで差が生じるとか。

 

赤い部屋では40分が1時間に、青い部屋では反対に1時間が40分に感じられるということで、色彩の違いで、もしかすると人生という時間にまで差が生まれるのかもしれません。

 

体感時間は色彩で異なるとのことですが、見方を変えると、私達のその場その時の状態で、この時間は変化するもののようです。

 

不快であれば短時間でも耐えがたい長い時間となり、快適であれば長時間も一時の間に感じてしまうということでしょうか。

 

家づくりを通じて、快適空間を少しでも多く提供してゆくことが、私達住宅建築に携る者の使命なのだと思います。体感時間を豊かに長くすることが出来れば、仕事の目的は達せられたことになるでしょう。

 

色彩が体感温度や体感時間を左右するとすれば、現実の住宅の温熱環境を左右する断熱性能が重大な結果として、具体的な17,000人の事態を生み出したということになる。

 

皮肉なことに温暖なはずの鹿児島県や宮崎県が脳内出血による死亡者ランキングで上位になっていることはあまり知られていません。

 

温暖な地域の為、家づくりでは冬の寒さ対策が甘く、ヒートショックで倒れる人の数が多くなっているような気がします。

 

温度差の無い生活空間の創出は「病は家から」といった課題に一定の解答をもたらすものとなるでしょう。

 

私達の取り組んでいるマッハシステムは、具体的対応策として今一番効果的な方法となっており、ぜひ検討して戴きたいものです。

 


両手に犬

両手に犬

 非常時の持ち出し袋は命を守る食料や寒さから身を守るアルミ箔などである。

 私の場合はミニチュアダックス2匹である。以前は92才の母がいて、順番的には2位となったが、その母が入院の今、迷わず「両手に犬」ということになる。

 「迷わず」というところに重みがあることを告白しなければならない。愛犬家に取って犬は家族同様であり、もし自分が助からない場面を想像した時、ミニチュア君だけでも助けたいと、大真面目に考え、悲劇的場面を想像してしまうバカの典型も愛犬家君なのである。

 結婚して家庭を持てば、箸(はし)一膳から買わねばならない。

その時どのような箸が良いか、心悩ませて求めた一膳。そこから始まって、家に溢れる程の物が溜って金婚式(50年目)あたりでは、どんな夫婦も金持ちではなくても、物持ちには成っている。

 物持ちは、物が捨てられないからそう成るのだが、一緒に思い出も捨てるようで捨てられないのが相場。

 或、週刊誌の企画で世界各国の典型的な家庭の家財道具を、家族共々写真に撮る記事を見たことがある。

ケニアからの始まりは、笑顔の黒人家族の人々の前に、簡単な食事用の鍋と、調理用の刃物。一山の食品より他に、どう見ても小ざっぱりとした家財の山が写されていた。

 そうしてニコニコ笑顔が並んでいるのが印象的だった。

 次いでイギリス。多くの家財の横に一家族のクリスチャン。置かれた家具はアンティークで何代か受け継がれた伝統が素晴らしい。家族の表情はどことなく気品に溢れている。

 最後は日本。

 溢れる物の中に、人と家があるような、よくもこの中にこれ程の物が入っていたと驚くばかりの有様である。この企画に参加した方は、この企画の立案者か、身内ではなかったかと想像する。

 家の中にある物全て、洗い浚い戸外に並べており、スリッパから本、食器、タンス、机、等々。家族の表情はどこかうんざりとした様子で、企画参加者の中で一番曇りを感じた。

 文明はどの時代にも、人の暮らしの痕跡を山程残す。これは何に用いられたのだろうか、と想像することは古の「物」という情報に接することで、歴史的な楽しみが広がることが後の世の人の楽しみとも言える。

 しかし、今日の山程の「物」に未来の日本人が出会った時、楽しみではなく、驚くことも想像される。

 未来の暮しは、スッキリと整理され、物のあまり無い暮しが標準的なものとなっているかもしれない。

 日本人は以前金持ちでエコノミックアニマルと言われた時代があったが、物持ちアニマルであることは前に変わらず今も同じであるようだ。

 あなたは両手に何を持って幸せを感じることが出来ますか。


歳 月

歳  月

 その日私は、営業の為に或る家の玄関に立っていた。

家の中からは聞きなれた大相撲のテレビ放送が聞こえて来た。

当時熱心な相撲ファンだった私は耳を澄ました。

応援していた大乃国の優勝をかける大一番で、訪問のブザーを押しかねていた。高まる喚声に手に汗にぎる一番の熱気が家内から漏れ伝わって来る。

 「こんにちは」思わずブザーを鳴らしてしまった。

「はい?」

「怪しい者ではありませんが、誠に済みません、テレビを見せて下さい」「あっ、どうぞ」ということで、たちまち部屋に請じ入れられると、大きな座卓の一角に座を占めることが出来た。

 座卓の周りには、祖父・祖母・若夫婦に幼い子供達3人程が仲良くテレビを見つめている。

 歴史的大一番は、結びの一番で相星(あいぼし)となった大乃国が、優勝決定戦で逆転勝利して、大感動の結末となった。

 「誠に有難うございました。感動の一番が見られて・・・」ということで、仕事はまた改めてと名刺を置くと退去したことがあった。

 先日の展示会。介護をテーマにした展示会だったので、ご老人も含めて大勢の見学の方が見えた。

 「車イス、車イス」大わらわで、車イスを用意したところ、やっとの思いで杖をついておられるお婆さん、どっかりと腰かけて戴いた。

 これからの高齢化社会に備えて有効な家づくりの秘訣などをお話ししながらのご案内、そうして最後にお名前を伺うと、思い出しましたあの大一番。そうして、ほんの一時であったのですが、素晴らしいご家族の末席に加えて戴き、大乃国のやっとの優勝を喜び合えた貴重な一時が、昨日のことのように思い出されました。

 「お元気だったのですね。皆さんの笑顔が昨日のことのように思い出されます」と、話したところ、やっと思い出した私の迂闊を不問に、「あの頃は祖父も元気でした」とのこと。

 ご一緒の若妻は、あの時の若妻だったお母さんとそっくりの生まれ変わり。少し年を召された昔の若妻のお母さんの笑顔はあの時といっしょでした。

 「その内、一度訪ねて下さい」とのお言葉。

そう言えば、今日お見えでないご主人も素敵な方だった。

お元気でお仕事を続けられているとのこと。

 働いていると、こんな楽しい思い出もあるという話。

 歳月は、ドラマの続きをより深いものとするようです。

 だから、近い内に、お訪ねしてみようと思っている私です。


Green Hat

Green Hat

 グミの実と言って、「アレね」と想いを巡らせる人は間違いなく、私と同じ昭和の人である。

 赤い光沢のある実には黄色っぽい白の斑点があり、なんとも愛らしい。小指から親指の先程の大きさである。

 口に入れると甘みと苦みが甘酸っぱい。独特の渋みが口の中に残る。そうして、昭和の人はグミをつまんで口に入れた、庭先や林や野原を思い出す。

 甘味に飢えた年代である。こっそりと白砂糖を舐める至福を楽しまれた年代でもある。

 白砂糖は舐めすぎると、頭が痛くなる。

 今日の子供は、こんな馬鹿なことはしないだろう。

 昭和の人の甘い物の代表は、「おはぎ」「善哉」そうして「いも天」といったところか。

 この頃、コンビニに行って思うことがある。なんとも言えないこの至福感はなんなのだろうということである。それは物不足の時代を生きた昭和の人にとって、心の底から湧き上がる、物によって満たされた空間、あの「メーテルリンクのお菓子の国」にも似た夢の世界に足を踏み入れた感動なのだろう。

 ここに一枚の写真がある。隼人駅のプラットホームで写る家族写真である。父の転勤で宮崎に引越す折のもので、冬の寒さに着たオーバーに季節を思い起こされる。

 オーバーのポケットはパンパンにふくらんでいる。

「はっ」と記憶の中に丸いカルタが思い起こされた。鹿児島ではカルタのことを「カッタ」と言う。そのカッタは子供の宝物。引越しの前に、ポケットにいっぱいに持てるだけのカッタを入れて写っている。その時の切ない思いが昨日のことのように思い出された。

 宮崎に来てみると、カルタは長方形で、丸いものも少しはあったが、まったくの無価値であることに気付かされた。どうにもこの長方形になじめなかったものの、いつの間にかこの長方形のカルタで遊ぶようになっていった。

 少年の日を思い返せば、今がよく見えて来る。カルタどころか様々な「物」を獲得して、幸せなはずの今も、いつかは「おさらば」の日がやって来る。

 メーテルリンクはチルチルとミチルに青い鳥を捜しに行かせたが、最後に帰りついた我が家で「青い鳥」を手にする。そうしてチルチルが青い鳥にエサをあげようとする隙に、青い鳥は逃げ出してしまうというストーリーだった。

一枚の写真を見ながら、昭和の人は、ふと少年の頃の宝物がカッタだったことを思い出した。そうして青い鳥はともかくも、お菓子の国はコンビニに実現されたことと、今の自分のポケットをパンパンにふくらませるような宝物がどこにも無いような気がしている。

 そうして、メーテルリンクの青い鳥に出て来る、妖精がくれた「Green Hat」をかぶると過去と未来が見え、物の本当の姿が見えることになっているが、昭和の人にとって、「時間」こそが、「Green Hat」なのかも知れないと思うようになった。

 最後に、少しおどけて「Green Hat」をかぶって「コンビニのお菓子の国」に行ってみたい気がするのは、昭和の人の中では目づらしい「私」なのかも知れないことを告白しなければならない。


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