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今在ることの奇跡

            今在ることの奇跡                                                 東北東日本地震には言葉もない。津波の凄惨さには改めて自然の脅威を思い知らされました。地震そのものに耐えた住まいも、押し寄せる海水の圧力に成すすべもなかった。
 仕事柄、惨状を見ながら「何故」を考えてしまう。
 地震学者の述懐として、「今回のことは充分に想像できており、そのことだけは皆に告げるべきだったが、そのことが充分ではなかった。」という内容を聞いた。昔国府が置かれていた内陸部の地に、古文書が残されており、その頃、大水が押し寄せて1,000人程が死亡し、建物も押し流されたと記されていたとのこと。
 京都などは昔から栄えており、古文書も多いが東北地方ではなかなか記録らしいものも残っておらず、研究にも支障があるとか。
ともあれ、東北の国府跡近くの寺から見つかったこうした記録が地震学者であればこそ見過ごせない記述ということになったようだ。
国府跡の地層からはおそらく津波によって運ばれたであろう海の砂が大量に見つかっていたのである。1,000年~600年に一度という時間を身近に感じた地震学者は、そのことを機会があれば他人に話してはいたという。
 ところで、倒壊した建物から炎が上がっていた。
仕事柄、何故だと考えてしまう。このことについては識者のご意見や今後の解明を待たねばなりませんので、今のところ、私の個人的な疑問ということになりますが。
 知り合いの建築業者の方も被災されているようで、連絡も取れない。
このようにしてブログを書いていること、そうして普通に暮らせている今こそが奇跡なのだと思えて来る。
 私達に何が出来るのだろうか。
出来ることを皆で考えて行動をしてゆかねばと思っています
最後になりましたが、東北東日本の方々で被災された多くの方々に心よりお見舞い申し上げます。
                                          平成23年3月14日
                                          アイ・ホーム株式会社
                                        代表取締役 田村 寛治

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