アイ・ホーム家づくりブログ 我が輩はごい犬ばん

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今私達のやるべきこと

 新住協の事務局長の会沢氏よりメールが来た。
 会沢さんは仙台の若林区に住まいされており、同区内の荒浜というところで200~300人の遺体が上がったとの被害報道がされたことがあり、どうされているか気になっていたところでした。
 会沢氏は私共アイ・ホームがQ1.0住宅に取り組む窓口になって戴いた方でQ1.0住宅の改良、普及に努められている。
そのQ1.0住宅の家づくりは、現在性能表示で定められた最高レベルの断熱住宅よりも更に高断熱の住宅を造ることを目標としたもので、メールは被災後の同氏のQ1.0住宅での実体験を知らせる内容となっていた。
 会沢氏の住まいは幸い津波を免れ、耐震改修を3年前に行なっていた為、震度7の揺れにも無傷で耐えたとのこと。
結果として屋根も壁も家具調度も被害は皆無に近かった。
そうして、その日から暖房のない暮らしが始まったとのこと。
幸い4日目には電気が通じたが、周囲のあまりにもひどい難儀を目にして暖房は一切用いず1週間を過ごしたとのこと。
会沢氏のQ1.0住宅では、暖房なしにもかかわらず日中15~16℃。日が照ると室温は17~18℃に上がったとのこと。
最低室温の日でも14℃で、灯油を買いに走らないで済んだとのこと。
 早朝の一番寒い日が12℃で午前7時、こうした寒い夜中から朝までは蒲団の中に居れば良い訳で、いざというときにQ1.0住宅の家づくりが大いに役に立ったとのこと。
 更に、オール電化を支えていた住まい造りは原発があってこそであり、こうした原発に支えられた現在のオール電化の暮らしは果たしてクリーンなエネルギー利用と言えたのだろうかと述べられている。これからは太陽光給湯や太陽光発電を組み合わせるなど、新しい方向を探るべきではないかと結んでおられた。
 宮崎における住まいづくりも、少しでもこうした教訓をもとに変えてゆかねばならない。
これからの行動計画としては、今年の秋頃を目途に「暮らしを守る」家づくりというテーマで、提案モデルハウスを完成させたいと考えているところです。
 会沢氏から戴いたヒントに加え、今回は電気を溜めて備える方法などもご提案したいと思っています。
曰く、
◎ 太陽光の電気を溜めて、停電時に安心の明かりと介護のエネルギーに利用。
◎ 深夜電気を溜めて使えないか。
◎ 電力不足を補うピークカット対策は。
◎ 太陽熱の利用。
◎ 太陽光発電の利用。
◎ 緊急時の不足する水利用に一定のボリュームをどう獲得すべきか。
◎ 食料貯蔵を住まい造りの中で実現できるスペース、室温コントロールを可能にする技術はないのか等、チャレンジしてみたいと思っています。
ちなみに、先に国土交通省から採択された長期優良住宅先導的モデル事業の「匠の力」では、ライフラインが切断された際の一時的回避対策を提案している。
 
今私達のやるべきこと

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