杜のことば

時を経て新しく 小鳥

時を経て新しく

「時代」という言葉は、時という流れの中で「代」わり続ける「今」という時間を言い当てている言葉なのかも知れない。大切な「今」は時の移ろいにつれて代わり続けているようだ。「10年一昔」という言葉は、正に一時代を指すものであり、総合住宅展示場で、大手メーカーは10年間に3回も建て直して展示している。

変わりゆく「今」を追い続けている所以(ゆえん)である。

一度も立て替えず

UMK住宅展示場「杜のことば(モデル住宅の名称)」は、アイ・ホームが全国の住宅メーカーに列して、初めての出展モデルとして建築した無謀とも言える作品でした。大手メーカーが何度も建て替えを繰り返えす中で、これまで一度も建て替えず(建て替えられずの声もあるが)、土俵に上がり続けて参りました。建て替えを計画したことも正直何度かあったのですが、その度に、私共の創作の原点とも言えるモデルハウスが、いとおしく、まるで「生きている」かのように思えて、建て替えを断念せざるを得なかったことを白状します。

照明作家

裏原宿に行くと、人々が列を成して歩いている。とある店先に黒くペイントされた角材が置かれ、これにボトルが無造作に置かれていた。曰く現代アートだ。導かれるままに店内に行くと、照明作家の名刺を持った若者と出会った。ほおずきやうずら(鶉)の卵を用いたデザイン照明を得意としており、聞けば、宮崎の西米良にも招かれて行くことがあるとか。西米良はほおずきの産地である。

ほおずきの朱色は、殊の外照明を通して鮮やかな温かい光を放つ。UMKのアイ・ホームの「杜のことば」にぴったりの温かな光だと思って、鶉の卵タイプをお願いした。どこにもない真にオリジナルな照明である。

時を経て、懐かしい新鮮さを見て戴きたいものです。

収納ゼロモデルハウス

何と収納ゼロ、しかも離れ付モデルハウス。とにかく、予算に乏しい地方メーカーであるアイ・ホームにとって、限られた予算でどれだけのアピールが可能か考え抜かなければならない出展でもありました。

並いる、大手出展メーカーは、巨大資本を背景に、床面積70〜80坪という規模の中で、様々な試みを形にしています。

先ず見た目の規模だけでも見劣りしないように、大きく見せる工夫がいる、ということで、敷地いっぱいに家作を広げ、板屏までも家に見立てて、広く見せる。敷地全体を丈の高い板屏で囲み、規模を演出。

照明作家 収納ゼロモデルハウス
杜のことばを聞く

杜のことばを聞く

そうして、エントランスまでの導入スペースは、ありえない広さ。見学者を一歩ずつ「杜」へ導くイントロこそは顧客を誘い込む重要な戦略です。

導入路の正面に赤椨(タブ)の木の一枚板が天地を逆さに立てられている。後背の漆喰壁の凹みからの照明に浮かび上がる椨の存在感は有弁にして寡黙(かもく)。どこからか「杜のことば」が聞こえてくるかのようであれば、設計者の狙い通りと言えるのです。次いで宮崎杉で造られた引戸は、それまでのエントランスに込められた思いを更に、期待として落ち着かせ、改めて次のページをめくるように、次なる空間へ入場者を誘う。

杉の声が聞こえる

杉の持つ親しみと、端正な表情を工夫した引戸が、やはり「杜のことば」で入場者に語りかけてくる。入場者は、一歩足を踏み入れて後、上がり框(かまち)で入室の為向きを左に変えなければない。

すると、一面の硝子戸の向こうに緑の庭が広がって、株立ちの木々を通して居間や離れの住まいが見える。

小鳥の水浴も杜のことば

苔庭の緑の中の蹲(つくば)いに水が少しずつ溢れ出ている。日に何羽かの鶺鴒(せきれい)や目白が水浴びに訪れる。緑の景物に水、そうして鳥までもが全て「杜のことば」を表現し、風や光までもが調和しているかのようだ。

上空から俯瞰すれば、市街地の中のほんの一握りの坪庭に過ぎない空間なのに、鳥たちに大変な人気です。

更に玄関から入室の為、木戸を引くと、ようやくにして展示空間となる。床にも天井にもモミの木を用い、光り庭と称すべき坪庭を囲むように居間、食堂、和室、離れが続いている。和室からは光り庭を望んで、コの字型の掘りごたつ。天板は栴檀の一枚板。正面の窓際には、一鉢の生花。時には大振りの観葉植物が置かれ硝子戸越しの庭の緑と調和している。

1枚の絵もお陰様

振り返って目にする一板の抽象画は、画廊のご亭主が父君の残された作品をこの場の為に額装して戴いたもの。「これは、この場所にぴったりのものです。素敵な絵をありがとうございます」と申し上げた時、不安そうなお顔が一度に笑顔に変わった日のことを思い出させる。

「実はこれ、父の残してくれた小品を額装してみたものです」と小さな声で教えて戴いたもの。

小鳥の水浴も杜のことば 1枚の絵もお陰様
小鳥
庭の緑が溶け込む暮らし

庭の緑が溶け込む暮らし

さて、戸外のデッキを歩いて、離れに足を延ばすと、そこには琉球凝灰岩の壁を間接照明で照らす、落着いた書斎風の小部屋。光り庭の西に配置され、他の室内を木々の緑越しに望むことができる。

こうした一連の部屋の配置は緑の庭を中心に行われ、住まい全体が緑を囲んでやわらかな自然の息吹の中にあるように思えてくる。

ここは寛ぎの空間。

UMKハウジングパーク 株式会社アイ・ホーム モデルハウス杜のことば 開場時間/10時〜17時 毎週水曜日 定休
ここは寛ぎの空間。
モデルハウス地図
小鳥

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庭の緑が溶け込む暮らし

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