宮崎県 注文住宅のアイ・ホーム株式会社

アイ・ホーム家づくりブログ 我が輩はごい犬ばん

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SDGs的家づくり

 2016年1月スタートの「SDGs」は、豊かさを追求しながら地球を守る企業活動を呼びかける社会運動です。未来に向けて「持続可能」な社会の実現が目標となります。

私共「家づくり」を業とするものにもこうした視点が大切になって来ています。

 アイ・ホームでは、住宅産業と云われる業界でも理想とされる「SDGs」を考える機会を早々に戴き、国の素案づくりに参画させて戴きました。それまでのこうした視点で自らの事業を見直す機会がなかっただけに多くの示唆を戴きました。

 

 <高断熱な住まいづくりの断熱材は?>

 

 省エネで生活する為、冷暖房の為のエネルギー支出を抑える高断熱な家づくりは今や必須となりました。

 これまでの断熱材は、グラスウール・セルロースファイバーといった空気を多く含む難燃性のものから、樹脂製のウレタン系発泡断熱材など多種多様な素材が開発されてきました。長期的な視点で部材選びを見直すことで、コストや手間優先の工法から、SDGs的最適部材があることに気付かされます。

 

 <SDGsからみた最適断熱材は?>

 

 住まいは役目を終えたら解体の時を迎えます。この時、解体により多くの産業廃棄物が発生します。

 問題なのは樹脂系の吹き付けタイプの断熱材です。分別収集して、再利用できるものは資源として集められるのですが、吹き付けタイプのウレタンは分離が困難です。

 更に、火事という災害時に有害なガスを発生させます。発泡ウレタンは施工性が良く安価な為、現在最も多く利用されていますが、これに代わる工法の選択が待たれるところです。

 

 <現時点での断熱ベスト工法>

 

 そこで、解体時に代替工法として、分離可能なグラスウールやセルロース断熱材とパネル化したウレタンパネルを外張りに用いてダブル断熱とする方法が考えられるのではないでしょうか。

 壁断熱には、難燃性のグラスウールを充填することで、防火性が向上します。ウレタンに比べて室内からの出火に対抗できるため、安全性を高めることが可能となります。

 更に、建物解体時の廃材として、断熱材とその他の部材との分離も容易。加えて、外張り断熱として高断熱ウレタンボードを利用することでG2(WHOが日本の断熱性能は低すぎると酷評している。次世代省エネ・断熱等級4)の2倍以上の断熱性能が担保できます。UA値0.46以上(性能値で)が確実に実現できてしまいます。

 但し、屋根部分に関しては壁の2倍の断熱性能は欲しいので、この部分の工夫が必要となります。

 

 <屋根もダブル断熱で>

 

 アイ・ホームが考えている屋根部分の断熱は、これまで吹き付けで200mmでしたが、これを改め、グラスウールとセルロースファイバーで400mm程度を計画中です。

 施工上の工夫や、コストアップにならないように近々工法を転換して参りたいと考えております。

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