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アイ・ホーム家づくりブログ 我が輩はごい犬ばん

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山椒

 春になると木の芽がおいしい。
別けても木の芽の代表は山椒である。我が家にも6本の山椒が生えている。山椒は雄雌異株で春先に赤い芽を付ける株は雄株のようで、こちらの方が若芽はやわらかく、香りも良いようである。雌株は緑の葉で少しガッシリとしており、若葉の先に穂先の荒れた筆のような、目立たない黄緑の花を付けている。
 実が成ると、褐色の皮の下から漆黒の種が出てくる。小鳥が啄むと、庭のそこかしこにフンを落とし、そこから山椒の芽が生えて来る。そのようにして我が家には山椒が6本生えている。小鳥は木の枝先や建物の端からフンを落とすので、そのような場所に山椒は芽吹いてくる。
 私の知り合いは枯れた山椒の木で檑粉木(すりこぎ)を作ったとの事。昔から檑粉木には山椒が多く用いられて来たが、昨今、檑粉木は元より、檑鉢も無いご家庭も多くなっているそうだ。
先日、私は知り合いの奥様が、その丹誠(たんせい)した手作りの檑粉木の行方を知らない事に気づかれた事を耳にした。一度も用いられることなく、その檑粉木は、捨てられたようである。「あえない最後」とはこのことか。その奥様は檑鉢をお持ちではあるそうで、用いられてもいるとの事。ただし用途は「ボール」代わりのようであった。
檑鉢で山椒の若芽を山椒の檑粉木で当り、味噌を和えると山椒味噌が出来る。ついでに護摩もこの檑鉢で当り、これを加えて何よりのドレッシングとなる。少しのお酢と砂糖も加えたい。
春の野菜、豆腐、お刺身、なんでも合います。一度お試しあれ。

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