宮崎県 注文住宅のアイ・ホーム株式会社

アイ・ホーム家づくりブログ 我が輩はごい犬ばん

月別ブログ一覧

全ての麦茶は汗となった

全ての麦茶は汗となった
 遠い昔、開業して間もない頃、完成邸の展示会を催すことも叶わず、暑い夏の一日、工事現場見学会を開催したことがあった。
 テントも無く、日傘だけを頼りに、アンケート用紙を並べた長机に、巨大な薬缶には氷入りの麦茶。
恨めしいぐらいの炎天の青空に、「言うまいと思えど今日の暑さかな(詠み人知らず)」ということで、麦茶を飲めども飲めども、一度も用を足しに席を立つことがなかった。つまり全ての麦茶は汗となった訳である。
 「あんた達、こっちに来て涼まんね」
まるで「天声人語」、すっくと立ち上がり、どっとばかりに隣家の居間に招じ入れられ、サーとばかりにクーラーの冷気。
 「カルピスでも飲まんね」
そこには、アイ・ホームで2世帯住宅を建てて戴いたお客様のご母堂様。そのとき、これまでで一番美味しいカルピスを飲んだ気がした。
 「こんげな暑つい日に、誰も見にこんが」と仰せられ、「まっこち、そんとおりですが」と一同素直に首肯するばかり。
 「あんたたちゃ馬鹿じゃわ」の追い打ち。「まっこち、そんとおりじゃ」御母堂様に笑われながら、やっぱり一緒に笑うしかなかった遠い日の工事現場見学会。
 その後、アイ・ホームの社訓の一つに「8月に現場見学会は厳禁」という一文が残された。
 さて、天に地に熊蝉の声満ちて、正に朱夏の去る7月19・20・21日の3日間、アイ・ホームでは県内各所にて、完成モデルハウス見学会を開催させて戴きました。
炎暑にも拘わらず、ご来場下さったお客様方には、心より御礼申し上げます。
完成邸ということもあり、各展示場共に、クーラーを設置、この暑さの中、少しでも快適にご覧戴けますようお待ち申し上げておりました。
 ところで、中でも日向の展示場は、日影の無い、南向きの敷地の為、テントの中で、ご来場をお迎えすることはかなり大変な環境にありました。しかし、お客様方には展示場に入れば、クーラーが効いて冷たく、とっても快適にご覧戴けるようになっておりますので、お気軽におこし下さいませ。外と内は別世界なのであります。
 夏の暑さの元は輻射熱。
いつもお客様にはそのようにご説明しておりますが、それではということで、白いテント地の屋根裏に寒冷紗を二重に張り渡し、西側に残りの部分を垂れ下げることで、西日を防ぐ作戦を実行し、ようやく3日間を乗り切りました。
しかしながら、舗装された駐車場や縁道のアスファルトは折柄の炎暑に焼け付くように熱せられ、冷却の為の散水も立ち所に雲散霧消。
熱中症ともなれば、経営者の管理責任を問われ兼ねず、交代で展示場に避難することとした所、我が社の社員さんは皆、頑張りやさんばかり、避難はするが直ぐにテントに舞い戻って来られます。誠に有難いやら申し訳無いやら。
その上、ご来場があれば、素敵な笑顔でお迎えです。
皆様、ここも隠れた見所なのかも知れませんので、どのくらい暑さに負けず「いい笑顔」をしているか、見に来てやって下さい。
ところで、この3日間、私を除く全てのスタッフは、一度もトイレを必要としなかったようでございます。
「私ですか?」 私は遠い昔よりは年を取りましたし、それに、ご来場があれば、涼しい展示場の中で説明の為、舌を動かすことが多く、1日に2回もご用を足しに行ってしまいました。
スタッフの皆さん、涼しい所にいて御免なさい!
 という訳で、アイ・ホームの新しい社訓に「夏の展示会場は日影の確保できる受付場所を用意すること。」
そうして、その場合、「使用トイレの設置を忘れるな」ということです。
時に、7月19・20日は日向の「ひょっとこ祭」でした。
夏祭りは疫病・害虫・風水害を祓い除くために行なわれる神社の祭り(スーパー大辞林)で、こうした炎天の青空が良く似合う。
子供御輿(みこし)を励ます声が「頑張れ、わっしょい」と聞こえていました。
しかし、人生の朱夏を過ぎた私としては、あの「ひょっとこ様」の大仰な腰の動きに、いつも冷や汗を流していた為、暑さの中、また大汗かいたスタッフの中で一人、身の「竦む」思いに打たれた、思い出の3日間となりました。
 「ひょっとこ様」の大仰な腰の動きを一陣の「冷風」ではなく「涼風」と感じられる若々しい日向人に、ぜひ、アイ・ホームの展示場にお越し下さることを願望」致します。
 さて、8月の展示会は9日(土)・10日(日)の両日、新富町新田にて開催いたします。
当日は、冷たい飲み物等ご用意してお待ち申し上げます。どうぞご遠慮なくご来場下さいませ。
 それでは暑さ厳しき折り、御身お厭い下さいませ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です